体圧分散を考える

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愛犬が年老いて寝たきりになる、またはまだ若くてもケガや病気で寝たきりになる時、飼い主さんが一番に考えることは「寝床をどうするか?」だと思います。

寝たきりになるとできやすい褥瘡ーじょくそうー(床ずれ)を予防できそうなマットやベッドを選ぶときに「体圧分散」という言葉をよく耳にしますが、なんとなくイメージできても詳しくは知らない、という方がほとんどだと思います。今回は体圧分散とはなにか?体圧分散に優れたマットやベッドとはどういうものなのか?を考えてみましょう。

体圧分散とは?

身体の重みによって部分的にかかる圧力を、身体の接地面全体に分散することです。「体圧分散に優れている」ということは部分的な沈み込みが少なく圧力の分散率が良い、ということになります。

例えば床や畳に枕を使わず仰向けに寝たとき、頭、肩、背中の上部、お尻、かかとに重みが集中していることがわかると思います。その圧力をあまり重みがかかっていない部分(背中の下部や腰、太もも、ふくらはぎ)にも接地させることで身体全体に重みを分散することです。

犬の体の場合は接地面のあご、前脚の上部(肩)、前脚全体、後ろ脚上部(もも)、後ろ脚全体に重みが集中しやすいようです。

体圧分散に優れたマットとは?

体圧分散に優れているといわれるタイプの素材を分析してみます。

低反発マット(粘弾性ウレタンフォーム)

反発弾性(押し戻す反発力)は15パーセント程度以下で、身体全体が包まれるように接地して沈むため、使用開始時は局部的な圧迫が少なく柔らかい感触のマットです。室温が高く暖かい、または体温などでマットが温まると柔らかさが増し、室温が低く寒いと硬くなります。重みがかかるとゆっくり沈み込むため、長い時間が経つとより深く沈み込んでしまい、眠った時の姿勢のまま固定されるため局部的な圧力が増してしまうというデメリットがあります。

高弾性ウレタンフォーム

粘りがあり密度が高いマットで、反発性(押し上げる力)に優れています。表面の柔らかさによって身体全体が接地でき、より重みがかかる部分に反発力が強く働くため、深く沈み込むことがなく圧力の分散性に優れています。時間の経過とともに反発を受けている部分の圧力が増していくデメリットもあります。

発砲性スポンジ

身体の接地面は広範囲であっても厚みによって接地範囲に違いがあり、厚いほど重みがかかる部分はより深く沈み、局部的にかかる圧力も大きいです。静電気が起きやすいため、使用時は皮膚への配慮も必要になります。高気密なものは硬め、低気密なものは柔らかいマットです。

化繊綿(ポリエステルなど)

感触は柔らかく、重みに応じて接地面が広がりますが、局部的にかかる圧力は大きく弾性(押し上げる力)はほとんどありません。静電気が起きやすいので皮膚のコンディションに注意が必要です。

犬の寝たきり介護は体圧分散が課題になる

体圧が分散されにくいマットやベッドは、局所的にかかる圧力によって褥瘡ができやすくなります褥瘡ができる大きな原因は体液や血液の循環障害で、重みで圧力がかかる部分の細胞や皮膚の体液と血液の流れが悪くなり緑膿菌に感染することで起こります

褥瘡はひとつ治る頃にまた違う箇所にできることもあり、良くならない場合はいつまでも傷口が化膿し続けて骨まで達することもあるやっかいなものです。体位交換やマッサージも予防効果はありますが、寝床のマットやベッドが体圧分散に優れたものであれば、それだけでも高い予防効果を発揮できます。

体液や血液の循環を妨げることは内臓の働きにも大きな影響があり、体液と血液の循環を視野に入れてマットやベッドを選ぶことは、愛犬の寿命に直結する問題ともいえるでしょう。

体圧分散に優れたマットやベッドを選ぶポイントは?

低反発や高反発などのマットにもそれぞれにデメリットはあります。

どちらも長時間の使用では体圧の分散力が低下する傾向があり、どんなマットやベッドでも完璧といえるものはないですが、使い方を工夫すればかなり有効に使えます。低反発はある程度時間が経過したら裏返して使用する、高反発は接地面が少ない部分にタオルなどでクッション補填するなどの方法もあります。しかし一番のポイントは犬の生体メカニズムを研究して体圧分散に重点を置いて作られたマットやベッドを選ぶことです。寝たきりのシニア犬に半年以上の使用期間に褥瘡の発症が認められなかった実績がある優れたものもあります。シニア犬介護のために研究されて作られたもので、愛犬の身体の大きさに合ったものを選びましょう。

まとめ

体圧分散について考えてみましたが、やはり体液と血液の循環を妨げないことに繋がるのですね。代表的な低反発や高反発でもそれぞれにデメリットはあり、素材だけで考えるよりも作られ方や使い方を考える必要があることもわかりました。マットやベッドを選ぶときは、なるべく血流を妨げないことで褥瘡ができにくく、内臓の働きを低下させない考え方を基に、清潔に保ちやすく管理しやすいことも視野にいれることをおすすめします。

寝たきりになってしまった犬は、自由に動けないことが一番のストレスとなりますので、寝心地が良く身体の負担が少ない寝床を用意して、少しでも快適に過ごさせてあげてくださいね。


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プロフィール

佐藤香織

2004年~2017年8月までミニチュアダックスフント専門のブリーダーとして貴重な血統を繋ぐための最低限のブリーディングを担い、公的な資格はありませんが、多数の犬の飼育に必要な生態学や心理学を書籍やベテランのブリーダー、実際の犬たちと共に学んできました。現在は10頭のミニチュアダックスフントと保護猫6匹を飼育しながらペットに関する記事を主とするライター業と、ペット飼育に関するペットライフアドバイザーとして活動しています。JKC認定資格 愛犬飼育管理士 保有

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