梅雨とわんこと東洋医学のお話

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ペットライフアドバイザーの佐藤香織です。今回は「梅雨とわんこと東洋医学のお話」です。


はじめに

春から初夏のさわやかな季節を終えて梅雨の時期に入りましたね。

連日の雨や蒸し暑さのせいで疲れやすくなったり、体が重く感じたり、なんだか胃腸の調子がよくないというような経験があると思います。実は人と同じ哺乳類の動物も梅雨の時期に体調を崩しやすいようです。

今回は梅雨に起こりやすい犬の体調不良を東洋医学の観点から考え、根本的な改善が期待できるケア方法をご紹介します。

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梅雨の時期特有の体調不良の原因とは?

東洋医学(中国医学)では、血液、津液(体液)、気(エネルギー)の3つのバランスをとることで健康になれると説いています。この3つの循環が乱れると病にかかりやすくなる、ということです。

不調の原因となるもので「六淫(りくいん)の邪気」という考え方があり、気候の変化などで体の不調をきたす原因を6つに分類しています。

その中で梅雨の時期の湿気の影響で起こる不調の原因を「湿邪(しつじゃ)」といいます。六淫の邪気は人だけではなく犬にも当てはまり、対処法もほぼ引用できるようです。

湿邪とは?

雨で皮膚や被毛が濡れて体外から体内へ入り込む湿気と、体液の流れが滞って余分な水分を排出しにくくなり、体内に溜まった湿気が引き起こす不調のことです。

湿邪の症状とは?

主にむくみ、倦怠感、体が重い、食欲低下、消化器官の不調、皮膚疾患などです。特に犬によくみられる症状は食欲低下、消化器官の不調、皮膚疾患が多いようですね。

中国医学で消化器系の働きを「脾胃(ひい)」といいます。この脾胃の機能が低下すると体内の余分な水分を排出しにくくなり、他の様々な器官の働きや免疫機能も低下するといわれ、症状が長びきやすく治りづらいとされています。シニア犬では関節痛や持病の悪化もみられるようです。

  • なんとなく元気がなく寝てばかりいる。
  • 食欲がない。
  • 軟便や下痢気味になっている。

愛犬にこのような様子がみられたら湿邪のサインかもしれません。


「湿邪」に有効な4つのケア方法

できるだけ室内を除湿する

人の最適な湿度は50~60パーセント、犬に最適な湿度は40パーセント以下といわれていますが、室内で飼育される犬は人の住環境に順応できていることが多いようです。エアコンで除湿と適温(23度前後)を保つことが望ましいですが、難しい場合は扇風機をつけて常に風を流し、寝床のベッドや敷物をできるだけ乾燥して清潔に保つようにしましょう。

犬の体をいつも清潔に保つ

肛門周辺や肉球の間の毛をマメにカットする、ブラッシングで被毛についたゴミや汚れを落とす、一日1~2回ドライヤーの冷風で被毛と皮膚に風をあてるなど、できるだけ清潔にして犬の不快を取り除いてあげましょう。

犬の体が冷えない工夫をする

体内で冷えが起こると湿邪の症状を悪化させてしまうことになりかねません。暑くても水は常温であたえましょう。雨天でお散歩にいけない日は室内でリードをつけての引き歩きや遊びなどで気分転換を兼ねて運動をさせましょう。筋肉の運動で体温が上昇してリンパの流れが良くなれば、体内の余分な水分を排出しやすくなります。お散歩に行けないストレスを軽減させることもポイントです。シニア犬で寝たきり、関節痛や持病で運動ができない場合は、体位交換や全身を撫で回すだけでもマッサージのような効果があり、血流の改善やリンパの流れの改善が期待できます。

食欲不振にはトッピングがおすすめ

愛犬がいつものドッグフードを食べたがらない、食べても数粒程度、こんな時は湿邪の症状を改善できる食材でいつものフードにトッピングしてみましょう。

  • 利尿効果があるもの
    • 大豆やあずきなどの豆類、スイカ、ジャガイモなど(豆やジャガイモは茹でて少量、スイカは糖分が高いので少量を与える)
  • 消化器官の働きを補えるもの
    • 鶏ムネ肉(茹でて裂く)、ラム肉(細かく切る)、炊いた玄米、カボチャ、サツマイモ、トウモロコシなど(肉や野菜は茹でて少量を与える)

ポイントはトッピングする時に肉や野菜を茹でた汁を人肌程度の温度でフードにかけることで匂いが出やすくなり、食欲増進を期待できます。

体温を上げて乳酸菌も摂取できる

キャベツ酢をご存知ですか?

  • 作り方
    • 千切りしたキャベツをジッパー袋に入れて酢をひたひたくらい注いでジッパーを閉め、冷蔵庫で1週間寝かせます。できあがったキャベツ酢は冷蔵庫で2~3週間もちます。
  • ドッグフードにかける時はキャベツは与えず、酢だけ小さじ1を常温の水大さじ2~3と混ぜてかけてください。酢の匂いは犬の食欲増進に有効です。漬かったキャベツはマリネや酢の物、料理の具に混ぜたり炒め物などにして食べることで、飼い主さんも効率的に乳酸菌を摂取できます。(酢酸は代謝を促して体温を上げる効果があります)

わんこにも心のケアを意識してみましょう

なかなか太陽光を浴びることができない梅雨の時期は交換神経を乱しやすく、お散歩に行けなかったり、暑さや湿気の不快が深刻なストレスになってしまうことがあります。

室内での遊びや運動である程度は軽減できますが、暑さや湿気の不快なストレスにはアロマをおすすめします。

オレンジ、またはマンダリン(猫には不可)

さわやかな柑橘の甘い香りで気分をすっきりさせてくれます。消臭効果や防虫効果もあり、オイルポットやウッドスティックなどで芳香します。

ラベンダー(猫には不可)

気分を鎮める効果と抗菌作用があり、オイルポットやウッドスティックでの芳香の他、ブラッシングの時にオイルを精製水で薄めて被毛にスプレーするのもおすすめです。

※アロマ実施の注意点

様々なオイルで手軽に楽しめるのが魅力のアロマですが、中には人にも犬にも害となるものがあります。ここでは人と犬どちらにも害にならない安心できる香りを2つだけご紹介しました。他の香りを使用する時は慎重に調べて安全を確認してからご使用ください。


まとめ

日本では人の医療も獣医学も西洋医学が基本ですが、東洋医学(中国医学)で診察してくれる病院や動物病院もありますね。

梅雨の時期特有の不調で西洋医学の病院に行くと症状を抑える薬を処方してもらえますが、東洋医学の観点でみると不調の原因そのものにアプローチできる対処法があります。

湿邪の症状が長引けばそのまま夏バテに繋がってしまうことも多いようですので、ぜひこの記事を参考に湿邪ケアで不快な梅雨を乗り切ってくださいね。

 


プロフィール

佐藤香織

2004年~2017年8月までミニチュアダックスフント専門のブリーダーとして貴重な血統を繋ぐための最低限のブリーディングを担い、公的な資格はありませんが、多数の犬の飼育に必要な生態学や心理学を書籍やベテランのブリーダー、実際の犬たちと共に学んできました。現在は10頭のミニチュアダックスフントと保護猫6匹を飼育しながらペットに関する記事を主とするライター業と、ペット飼育に関するペットライフアドバイザーとして活動しています。JKC認定資格 愛犬飼育管理士 保有

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